土と肥料の使い方や成分について(培養土、専用土、化成肥料、液体肥料など)
植物は土に植えて、定期的に肥料を与えて育てるものが多いです。
このページでは土や肥料の使い方などについて紹介します。
土は植物を倒れないように支えたり、根を土の中に張らせたり植物にとって必要な養分を吸収しやすくするために必要です。
個人的には鉢植えで育てる場合、土は培養土を使って育てることが多いです。
なぜかというと、培養土は野菜、花、ハーブ、果樹など色んな種類の植物を育てるのに使えるので汎用性があるからです。
最近では、ハーブ専用の土、観葉植物専用の土といった感じで、その植物の種類に特化した専用の土が販売されています。
しかし、個人的にはそういったものを使わずに一般的な培養土に植えたとしても、それが原因で枯らしてしまったことがないからです。
なので、必ずしもそういった専用の土を使わないと育てれないわけではないと思います。
もちろん、専用の土を使うとその分育ちやすくなって花数や収穫量が増えたりするかもしれませんが。
注意点があります。
サボテン・多肉植物・塊根植物など基本的に乾燥した土や環境を好む植物の場合、「サボテン・多肉植物の土」といったものが販売されていますので、そちらを使うことをおススメします。
こういった土は培養土よりも水はけが良い砂状の土であることが多く、培養土に植えるよりも根腐れしにくくなるからです。
一方で肥料は、なるべくその植物に合ったものを使っています。
どんな野菜や、どんな花にも使える肥料がありますが、上記の土と同じく個人的にはその植物に合ったものを使った方がより良く育つと思うからです。
私の場合、具体例を挙げると、
・トマトには「トマト用の肥料」
・ズッキーニ、キュウリなどには「実もの野菜の肥料」
・サンチェには「葉もの野菜の肥料」
・コブミカン、仏手柑には「柑橘類の肥料」
・他の果樹には「果樹用の肥料」
・クリスマスローズには「クリスマスローズ用の肥料」
・他の花には「花用の肥料」
を使うといった感じです。
色んなものに使える肥料と専用の肥料では何が違うかというと、主に含まれている成分が違います。
肥料の成分はN(窒素)、P(リン酸)、K(カリ)、微量要素(銅、モリブデンなど)が含まれていますが、この中でもN、P、Kの含まれている比率が異なることが多いです。
Nは葉を育てる成分、Pは実を育てる成分、Kは根を育てる成分ですが、葉もの野菜の肥料の場合はNがPやKよりも多いとか、果樹用の肥料の場合はPがNやKより多い・・・といった感じです。
また、肥料には固形肥料と液体肥料があります。
固形肥料は錠剤のような粒状で袋から適量を出して土の表面に撒いたり混ぜたり、液体肥料はその通り水のような肥料でそのまま土の表面に撒いたり、ジョウロなどに水と一緒に適量を混ぜて使うものが一般的です。
私の場合、洋ラン以外は固形肥料を使っています。
液体肥料は与える時に水と一緒に混ぜなければならないものが多く、それが面倒だったり、固形肥料よりも養分が吸収されるのが早くその分、多く入れすぎると植物を傷めてしまう場合があるからです。
下記に土と肥料に関するよくある疑問をまとめております。
より詳しく知りたい方はご参考になさって下さい。
Q1.
培養土の袋を持ち上げると重いです。
軽い培養土はありますか?
A.
私もですが、培養土を入れているプランターを持ち上げてみると結構重いですよね。
軽いものも販売されていますので、そちらを買うことをおススメします。
こちらが私がよく使っている軽い培養土で、25リットルのものです。
Q2.
培養土の値段の差は品質の差ですか?
安いものだと粗悪品だったり、木片が入っていたりするでしょうか?
A.
培養土は安いものから高いものまであります。
個人的に培養土も値段と品質は比例すると考えています。
私が購入しているものはホームセンターで販売されている25リットルのものです。
「か〜るい培養土」という同じ量でも一般的なものと比べて軽いものです。
こちらを使ってこれまで色んな野菜やハーブなどを育てたことがありますが、土が原因で枯れたと思ったことはありません。
逆に100均などで安く販売されているものは木片が十分に腐敗していなかったり、十分に粉砕されておらず大き過ぎる場合があると聞いたことがあります。
Q3.
培養土を保管する場合、どんな置き場がいいでしょうか?
A.
個人的に培養土の置き場は倉庫や物置、カーポートの下など基本的に日陰で、雨がかからない場所で、直射日光が当たらない場所がいいと思います。
直射日光が当たる場所だと袋が劣化してだんだん破れてくる場合がありますし、雨が入ると土が腐ったり中に虫が湧いたり、苔が生えたりするかもしれません。
開封後の途中までしか使っていない袋の場合は、空け口をしっかり閉めた上で、洗濯バサミや紐などで留めておくといいでしょう。
Q4.
培養土の売り場はどこですか?
A.
園芸店、ホームセンターの園芸コーナー、楽天などのネットショップで販売されています。
サイズも10リットル以下のものから、多いものだと25リットルとか40リットルぐらい入っているものもあります。
25リットルとか40リットル入っているものだと結構重いので、力が弱い方は持ち運びに困るかもしれません。
そういった方は使う鉢の容量などに応じて、10リットル以下などのものを選び、複数個に分けて購入したり(割高になるかもしれませんが)、誰かに運んでもらうのを手伝ってもらうのも一つの方法です。
袋の表面に土ホコリが結構付いている場合があります。
車のトランクや座席の下などに積んで帰る場合は、前もって置く場所にビニールシートや使わない広告やチラシなどを敷いてそこに置くことをおススメします。
私もそうしています。
また、植木屋さんとか建設業者などに依頼して、自宅まで運んでもらえる所もあります。
私は依頼したことがないので分かりませんが、配達料がかかるかもしれません。
Q5.
培養土の袋のまま植物を植え付けることはできますか?
A.
すべてを網羅的に説明することはできませんが、水やりをした時に不要な水分を抜くために袋の底面に数か所穴を空けた状態で育てれる野菜があります。
このように最近では、袋にそのまま植え付けて育てれるトマト、ジャガイモなどの栽培セットが販売されています。
これらにおいて使用されている土が培養土かどうかは分かりませんが、「育てた後は土もゴミとして捨てれます」旨の表記があるものもあります。
他の野菜や花、ハーブなどでも袋の底面に穴を空けると、そのまま栽培できるものがあるかもしれません。
興味がある場合は試してみると良いでしょう。
Q6.
培養土を保管していると、キノコや白いカビが生えたのですが、そのまま使ってもいいですか?
A.
少なくとも私個人は、土の一部にカビが生えてしまってもその部分だけを取り除いて使っています。
それを使って育てた野菜、ハーブなどを食べても特に自分の体に害はありませんでしたので恐らく大丈夫だと考えています。
使う前の培養土にキノコが生えたことはないので分かりませんが、野菜などを鉢植えで育てている途中で土の表面にキノコが生えてきたこともあります。
その場合でも、特に取り除いたりせずにそのままにしていると、だんだん腐っていつの間にか消えていました。
その野菜などを食べても同様に特に害はありませんでした。
花を植えるのに使ったこともありますが、特に問題なく咲きました。
Q7.
使用済みの培養土を繰り返し使い回せますか?
A.
はい。再利用する方法は2つあります。
1つは、土を再生させる「土壌改良剤」を使う方法です。
使い古した土を再利用するための土壌改良材を土に混ぜるという方法です。
ホームセンターなどで販売されています。
もう一つは、土を黒いビニール袋に入れて直射日光が当たる場所に置いて、中を熱し、土の中の菌を殺菌して再利用するという方法です。
こちらは、ビニール袋の中でも黒いものを使用することがポイントです。
黒は他の色と比べて熱しやすいことをご存じの方は多いでしょう。
ただし、数か月置く必要があり土壌改良材を使う場合と比べてすぐには使えないので、再利用するまでに期間がある方はこの方法を検討してみても良いでしょう。
使い古した土だと新品の培養土と違い、土の中の栄養バランスに偏りがある場合があります。
それが原因で、再利用した土を使って育てる植物によっては上手く育たなくなるかもしれません。
例えば、「ナス科」であるトマトを育てるのに使った土を再利用して、同じくナス科である「ナス」を育てると連作障害になって上手く育たなかったり枯れる場合があります。
このように、使い古した土に同じ科の植物を育てる場合には、連作障害になる場合がありますので要注意です。
科によって連作障害になりやすいものと、なりにくいものがあります。
再利用した土に植えたい植物が、連作障害になりやすいものかどうか調べてみると良いでしょう。
最近では、連作障害を軽減あるいは避けるための資材が販売されていますので、そういったものを植える前に使用するのも一つの手です。
私も使い古した培養土を使って、ペチュニアやコリウスを毎年のように育てています。
しかも、熱殺菌や土壌改良剤などを使うことなく、一旦スコップでほぐしてからそのまま植えていますが、十分育って開花しています。
ヒマワリやケイトウなども使い古した土に植えたことがありますが、下記の写真の通りしっかり開花しました。
なので、植物によっては上記のような処理をしなくても再利用して育てれるものもあるでしょう。
Q8.
未開封の培養土の保存期間や使用期限はどれぐらいですか?
また、余った培養土の場合はどれぐらいですか?
A.
個人的には未開封であるかに関わらず、何年使えるかや使用期限は気にしたことがありません。
私の例ですが、購入してから半年ぐらい経ったものを使ったことがありますが、特に植物の生育上問題ありませんでした。
ただ、特に土の表面にうっすらとカビが生えていました。
なので、そちらは土をスコップで混ぜてから使いました。
1年以上経ったものだと植物の生育上問題ないかどうか分かりかねますが、私としては少なくとも袋が未開封のものであれば、使っても植物がうまく育たなかったり枯れてしまうということはそうそうないと考えています。
Q9.
野菜や花をプランターで育てる場合、培養土だけで育てれますか?
A.
私の経験上、「土」だけに関して言えば、多くの野菜やハーブ、花などは培養土だけで十分育てれました。
培養土にプラス、それぞれの植物に応じた肥料を定期的に適量与える・・・といった感じです。
土については、培養土だけで問題ないと思います。
Q10.
培養土は肥料ですか?
A.
培養土と肥料は異なります。
もちろん、肥料が含まれていない培養土だったとしても、肥料と同じ成分が多かれ少なかれ入っていると思いますが、それだけでは植物を育てる上で必要な養分が足りません。
なので、「元肥入り」と表記されていない培養土の場合は、別途その植物に応じた肥料を与える必要があります。
Q11.
培養土と畑の土の違いは何ですか?
A.
個人的には、水はけが良いか悪いか、だと思います。
買ってすぐの培養土だと、水やりしてもすぐに水が浸み込んでいきます。
逆に、畑の土は田土という粘土質のことが多いので、そういった土の場合は水やりしてもなかなか土が浸みこまなかったり、畑の土よりも乾きにくいことが多い傾向にあります。
Q12.
培養土に水やりしても水が染み込まない場合、どうすればいいですか?
A.
なかなか浸み込まない場合は、土が硬くなっているかもしれません。
土をほぐすとか、ホームセンターで販売されている水はけを良くする土壌改良剤などを使用すると改善できる場合があります。
検討してみて下さい。
Q13.
プランターで植物を育てた後の培養土の捨て方を教えてください。
廃棄物の分類上、可燃ごみや燃えるゴミですか?
A.
培養土を一般的な燃えるゴミ、燃えないゴミ、破砕ごみなどで捨てることはできない自治体が多いと思います。
私がずっと前に自治体の環境関係の課に電話で問い合わせたところ、「土はゴミの日には出せれない」と言っていました。
また、出せれる自治体もあるかもしれませんが、例えば「1回につき1キロまで」といった制限がある場合もあります。
不用品回収サービスを行っている便利屋さんによっては土も有料で回収してくれる所がありますので、土を捨てたい場合はそういった所を探すと良いでしょう。
土を捨てるためにお金をかけたくない場合は、野菜やハーブなどで水耕栽培できるもの選ぶのも一つの手です。
Q14.
培養土と畑の土を混ぜてもいいでしょうか?
A.
私は混ぜたことがありませんので、個人的な推測になりますが混ぜると、培養土だけの時に比べて乾きにくい土になると思います。
その分、水やりの頻度は減らせるかもしれませんし、湿った環境を好む植物を育てる場合は望ましいですが、そういった植物以外に使うと根腐れするかもしれないので要注意です。
上記で説明した通り、培養土に比べて畑の土は水はけが悪く、粘土質の場合が多いからです。
別の言い方をすると、畑の土の方が保水性があると言えます。
Q15.
培養土はどんな匂いがしますか?
A.
培養土の匂いは私が嗅いだものだと「少しカビっぽいような腐った木の匂い、カブトムシのゼリー状のエサの匂いを少し薄くしたような匂い」と感じました。
Q16.
培養土で育てれるおススメの植物を教えてください。
A.
具体例を挙げるとキリがないぐらいいっぱいあります。
一例として、私が過去に培養土で育てて上手く育てれたと感じたものを野菜、ハーブ、花に分けて紹介させて頂きます。
ご参考にになれば幸いです。
野菜・・・サンチュ、シシトウ、サラダ水菜、サラダほうれん草、キュウリ、ミニトマトなど
ハーブ・・・チャービル、ミント、バジル、レモングラスなど
花・・・コリウス、ペチュニア、ヒマワリ、ケイトウ、クリスマスローズ、宿根ガーベラなど
Q17.
化成肥料や元肥をホームセンターで買う場合、価格はどれぐらいですか?
他に売ってる場所はありますか?
A.
価格は、肥料の量や含まれる成分とかメーカーによって異なりますので一概には言えません。
ホームセンター以外に肥料を売ってる場所といえば、園芸店、100均などです。
Q18.
元肥は必要でしょうか?
植え付けすぐに与えず忘れてしまった場合、後から与えても大丈夫でしょうか?
A.
植え付けるときに与えるという意味での「元肥」は必ずしも必要ではないと個人的には思います。
しかし、少なくとも野菜や果樹、ハーブなどを収穫目的で育てたり、花などを鑑賞目的で育てている場合、定期的に肥料を与える必要があると考えています。
私は、植え付けてすぐの時に元肥を与えたら肥料が多すぎたのか、枯れてしまったことがあります。
そういったことがあったので、1か月ぐらい経ってから与えていますがその間にも基本的に少しずつ育っています。
植え付けてすぐに与えずに、後から与えても全く問題ないと思います。
Q19.
元肥を与えた方がいい理由は何ですか?
A.
植え付けるときに土だけだと、土の中の養分だけでは植物が生育するのに必要な量が不足している場合があるからです。
Q20.
追肥は何のために与えるものですか?
A.
追肥は、植え付けるときに与えた元肥だけでは植物の養分が足りないので、植物の生育に沿って随時与える肥料のことです。
Q21.
追肥はどれぐらい与えたらいいですか?
A.
追肥を与えるタイミング、回数、1回あたりに与える量は育てる植物によって異なりますので一概には言えません。
Q22.
追肥やお礼肥はいつやればいいですか?
また、追肥をしないとどうなりますか?
A.
上記の通り、追肥やお礼肥を与える時期やタイミングは植物によって異なりますので一概には言えません。
追肥をしないと、植物の生育に必要な養分が足りなくなり、花数や野菜などでは収穫量が減るでしょう。
Q23.
肥料、施肥、追肥の違いは何ですか?
A.
「施肥」は肥料を与える事なので、追肥も元肥も施肥の意味に含まれます。
「追肥」は先述の通り、植物がある程度生育した時に与えるものです。
追肥、元肥など与える時期やタイミングを問わず、植物の生育促進のために与える養分が「肥料」です。
Q24.
元肥の逆は何ですか?
A.
逆の意味と呼べるかどうかは分かりませんが、植物がある程度生育してから与える「追肥」や、特に果樹の場合に多いですが実の収穫時期が終わった後で与える「お礼肥」、冬に与える「寒肥」などがあります。
Q25.
追肥を効果的にするには、どこに配置すればいいですか?
根元と先端、どちらに与えると養分が吸収されやすいですか?
A.
一般的には根元よりも、根の先端がある辺りに与えた方が、より効果的になると言われています。
根の先端はその植物の枝の先端の下にあると言われています。
なので、枝の先端の辺りに与えることをおススメします。
鉢植えの場合は、植木鉢のやや外周部分に与えるのも良いでしょう。
Q26.
追肥は土の上に置くだけでいいでしょうか?
A.
園芸のノウハウ上、厳密には土の上に置かずに、土の表面に半分ぐらい埋める方が土の中に含まれる水分により肥料が溶けやすくなって、肥料効果が高まると言われています。
しかし、個人の趣味として植物を育てる場合はそこまで神経質になる必要はないと思います。
地植えの場合、あるいは鉢植えでも水やりや雨によって肥料の粒が外に流出してしまいそうな場所で育てている場合は、可能であれば指で軽く押して土に粒を埋めるのがいいかもしれません。
そうでなければ、土の表面にパラパラと撒く程度でいいでしょう。
私もいつも土の表面に撒くだけです。
Q27.
元肥には何が良いですか?
A.
育てる植物によって異なりますので、一概には言えません。
当ページの最初の方で説明したように、例えば、野菜だと野菜全般に使用できる肥料とか、実もの野菜だと「実もの野菜用の肥料」、葉もの野菜だと「葉もの野菜用の肥料」、果樹だと「果樹用の肥料」、ハーブだと「ハーブ用の肥料」といった感じです。
「●●専用の肥料」というのが育てる植物によってはありますので、そういったものがある場合はそちらを使用することをおススメします。
具体的には柑橘用の肥料、イチゴ用の肥料、根菜類用の肥料、ネギ類用の肥料、多肉植物用の肥料・・・といった感じです。
Q28.
お礼肥えの肥料は何を与えればいいですか?
A.
お礼肥えは何がいいかはその植物によります。
お礼肥えというのは植物が花を咲かせたり、果実を実らせた後は体力を消耗しているので、その補給を目的に与えるものです。
一般的な傾向としては、即効性のある肥料を与えることが多いです。
お礼肥えを与えることによって来年も花を咲かせたり、果実の収穫量が増えやすくなるメリットがあります。
Q29.
元肥を入れすぎたり、多かったりするとどんな影響がありますか?
A.
元肥でも他の肥料でも与えすぎると枯れたり、根が傷んだりして生育が阻害されることがあるので入れすぎは望ましくありません。
さらに、その植物が病害虫に弱くなるなどの悪影響もあります。
肥料を与えすぎることによるこうした悪影響を、園芸では「肥料焼け」といいます。
逆に、肥料が少なすぎて枯れてしまうことはほとんどありません。
Q30.
追肥と土寄せの違いは何ですか?
A.
主に目的に違いがあります。
「追肥」は上記の通り、植え付けてしばらくしてから植物の生育促進のために与えるものです。
「土寄せ」は茎が伸びてくることによって、重みで植物が倒れるのを防ぐために行うものです。
Q31.
マルチングをした時の水やりと、追肥の方法を教えてください。
A.
マルチングをした場合、基本的に植え穴である株元しか追肥や水やりができないので、個人的にはどちらも株元にしています。
Q32.
化成肥料の「10g」はどれくらいですか?
また、「ひとつまみ」は何グラムですか?
A.
目安として粒状の場合、ひとつまみが3gです。
3つまみより少し多いぐらいが10gです。
Q33.
化成肥料の保存方法を教えてください。
どんな場所で保管したらいいでしょうか?
A.
化成肥料を保管するために望ましい場所は、
・温度が高くならず、
・乾燥しており、
・暗い場所
とされています。
ちなみに私は庭で使うものであれば、プラスチック製の工具用の箱で保管し、畑で使うものは倉庫の中で保管しています。
袋の開け口をできるだけ丸めて、洗濯バサミで留めています。
夏などであれば「温度が高くならず、乾燥しており」といった条件を満たしておりませんが、少なくとも私はこちらで問題なく肥料を使えています。
Q34.
化成肥料の持続期間はどれぐらいですか?
また、どのような効果が期待できますか?
A.
持続期間については、速効性のように短いものだと1週間程度しか効果の持続が期待できないものもありますし、緩効性のように長いものだと2か月ぐらい効果の持続が期待できるものもあります。
効果は、上記の通り肥料なので植物の生育促進を促す効果が期待できます。
Q35.
化成肥料と有機肥料を混ぜてもいいですか?
A.
混ぜたものをすぐに与えるのであれば、問題ないと個人的には考えています。
混ぜておいたものを数か月使わずにそのままにしておくと、成分同士の化学反応などにより効果が変わったり、植物にとって悪影響があるかもしれません。
私も果樹の場合、粒状の化成肥料と有機質肥料の油粕を同時に与えることがありますが、特に悪影響は見当たりません。
Q36.
化成肥料は水に溶けますか?
溶けるのであれば、雨の前に与えるといいですか?
A.
はい。水やりや雨で濡れると徐々に溶けて肥料成分が土の中に浸透していきます。
よって、個人的には雨の前に肥料を与えると雨の水分で肥料が溶けやすくなるので望ましいと思います。
Q37.
化成肥料を素手で触っても大丈夫でしょうか?
A.
私は特に気にせず素手で触っていますが、特に肌が荒れたり、かぶれたりしたことはないので個人的には素手で触っても問題ないと思います。
ただし、肥料を触った手で特に目や口などの粘膜は触らない方がいいと思います。
後で石鹸やハンドソープなどでしっかり手を洗うと良いでしょう。
Q38.
化成肥料の「山型」はどんな肥料ですか?
A.
山型というのは、例えばチッソ、リン、カリの配合比率が「8-10-8」のようにリンが他の成分に比べて多く入っているタイプの肥料を言います。
リンは別名「実肥え」ともいい、実を付けさせやすくするためのものです。
実もの野菜や果樹などに適していると言えるでしょう。
Q39.
肥料の種類には液肥、化成肥料以外に何がありますか?
A.
「有機質肥料」があります。
具体的には、牛糞、鶏糞、豚糞、馬糞、骨粉、バットグアノなどがあります。
Q40.
植木鉢の肥料にカビが生えても大丈夫でしょうか?
A.
私も肥料によってはカビが生えることがあります。
しかし、カビが生えるのは外で育てているものなので、人体には害はないと思ってそのままにしています。
そのうち溶けてカビも消えていますので気にしていません。
逆に室内で育てている観葉植物などで、気になる場合は取り除いて、液体肥料などカビが生えにくい他の肥料に変えてみてはいかがでしょうか?