基本的な作業(摘芯、切り戻し、剪定、マルチングなど)
下記に園芸作業に関するよくある疑問をまとめております。
より詳しく知りたい方はご参考になさって下さい。
Q1.
摘芯はなぜ必要ですか?
A.
茎の節々から枝を生えさせて、花や実の数を増やすためです。
Q2.
摘芯と摘芽の違いは何ですか?
A.
「摘芯」は主に茎の頂点や先端を取り、枝数を増やすことが目的です。
「摘芽」は不要な芽を取り、花や実などの収穫量を増やしたり、品質を良くすることが目的です。
それぞれ、取る部分と、目的が異なります。
Q3.
摘芯した枝や茎を使った増やし方を教えて下さい。
A.
すべての植物ではありませんが、摘芯した枝や茎を挿し木に使って増やせるものがあります。
水を入れたコップなどに枝をしばらく浸していると発根したり、最初から土に挿していると発根するものなどがあります。
育てている植物を増やしてみたい場合は、その植物の増やし方を調べてみると良いでしょう。
Q4.
摘芯をするときはどこを切ればいいですか?
どのタイミングですればいいですか?
A.
葉の付け根から生えている芽の上で切る場合が多いです。
一般的には「草丈が●●cm以上になったら、株元から数えて5節目」といった目安が決められていることが多いです。
そういった目安は植物によって異なります。
Q5.
摘芯で気を付けることは何ですか?
A.
あまりに株の下の方で摘芯してしまうと、枝数をあまり増やせなくなったり、枯れてしまったりするかもしれませんので、その点は注意が必要です。
「ナス 摘芯 方法」といった感じで、自分の育てている植物の具体的な摘芯方法を調べてみると良いでしょう。
Q6.
「切り戻し」の意味は何ですか?
A.
切り戻しとは、植物の樹形や樹姿を整えたり、花数や枝数、あるいは収穫量を増やすために枝や茎の一部を切る作業を意味します。
花を育てていて、花があまり咲かなくなったら、枝の途中で切り戻すといった使い方をすることが多いです。
Q7.
花の切り戻しの時期やタイミングはいつですか?
A.
具体的なタイミングはその花によって異なるので一概には言えませんが、一般的には花が終わった後や花の数が減ってきた時などです。
Q8.
切り戻しは必要ですか?
A.
はい。花数や枝数を増やしたい場合や、野菜や果樹などで収穫量を増やしたい場合、切り戻しは必要です。
Q9.
切り戻しに使ったハサミを消毒した方がいいですか?
A.
はい。園芸のノウハウ的に可能であれば切り戻しをする前と、した後や、同じハサミで別の植物に触れる場合はその都度消毒した方が良いとされています。
しかし、私はしたことがありません。
個人的には、少なくとも明らかに病気になったり腐ったりしている植物に触れた場合を除いては、消毒せずに使ってもそれが原因で植物が病気になったり、枯れてしまったことはないのでそこまで神経質になる必要はないと思っています。
明らかに見えるほど、刃に樹液やネバネバした液体が付いた場合、食器洗い洗剤をつけたスポンジでゴシゴシ擦って洗ってタオルでよく拭いて乾燥させてから片付けています。
Q10.
葉がないのですが、切り戻ししてもいいでしょうか?
A.
個人的にはには枝数が多くて、枝に芽がいっぱい付いている場合は葉がなくても切り戻します。
逆に芽があまりない場合は、念のため他の枝から十分に芽が生えてきてからにします。
Q11.
プランターの土に支柱を固定する方法と、抜き方について教えてください。
A.
プランターや育てる植物の草丈に応じた高さの支柱を使い、プランターの底までしっかり支柱を手で押して挿します。
挿しにくい場合は金槌を使うのも良いでしょう。
(使う場合は手をケガしないように注意して下さい)
植物の草丈に対して長すぎる支柱を使うと支柱の重みや、強風が吹いたときに倒れやすくなる場合があるので要注意です。
抜く場合、手で引っ張って抜きます。
Q12.
支柱は深く挿すのですか?
A.
はい。原則なるべく深く(プランターや植木鉢の場合は底まで)挿した方が固定できます。
Q13.
支柱の売り場はどこですか?
ホームセンターにもありますか?
A.
ホームセンターの園芸コーナーや農業資材のコーナーで販売されていることが多いです。
また、100円ショップや園芸店などでも販売されている場合があります。
1本単位で販売されているものもありますし、5本や10本セットで販売されているものもあります。
Q14.
園芸の支柱の縛り方を教えてください。
A.
私はこういった方法で支柱と植物を固定しています。
他にも八の字型という固定方法もあります。
ご参考になさってください。
Q15.
マルチングシートの値段はどれぐらいですか?
A.
長さや幅、材質などによって異なりますので一概には言えません。
私がよく行くホームセンターを例に挙げますと、安いものでは1本2000円ぐらい、高いものだと5000円以上のものもあります。
長さが長いものや、幅が広いものは高くなる傾向になりあります。
使用目的に応じたものを選んで下さい。
Q16.
黒いマルチングはどんなものですか?
A.
黒いマルチングには、直射日光の熱を吸収してくれるので地面の温度が上がりにくくなったり、ビニールで覆った部分は日光を通さないので雑草が生えるのを防ぐ効果も期待できます。
私も畑に黒いビニール製のマルチングを敷いていますが、ビニールをめくると覆っていた部分はほとんど雑草が生えてません。
また、土が湿っている場合が多いので保湿効果も期待できるかもしれません。
ビニールとビニールの継ぎ目で、間に日光が入る部分は少し雑草が生えている場合がありますが、それでも全くビニールを敷かないよりはだいぶ少ないです。
Q17.
夏にマルチングをすると、どんな効果が期待できますか?
A.
マルチングした部分の地面の温度が上がりにくくなる効果が期待できます。
なので、夏越しさせたい植物や暑さに弱い植物に対しておススメの方法の一つと言えるでしょう。
Q18.
マルチングシートは再利用できますか?
A.
はい。破れていないのであれば再利用可能できます。
私も破れていないマルチングシートは畑で再利用しています。
Q19.
マルチングをするとナメクジが湧くことはありますか?
A.
はい。ナメクジがいる場所であれば長期間マルチングをしていると、ビニールの下にナメクジその他害虫がが湧く場合があります。
Q20.
マルチングをすると土が乾かなくなりますか?
A.
まったく土が乾かなくなるということはありませんが、しない場合と比べると土の中の水分の蒸発しにくくなる分、乾くのがだいぶ遅くなり、結果として水やりの回数が大幅に減るという実感を持っています。
Q21.
マルチをした時の水やりと追肥の方法を教えてください。
A.
マルチングをした場合、基本的に株元しか水やりをしたり追肥できないのでどちらも株元にします。
Q22.
ウッドチップでマルチングをするメリットとデメリットについて教えてください。
また、ウッドチップやバークチップでマルチングをするとどんな効果が期待できますか?
A.
鉢の土がむき出しではないのでオシャレに見えますが、反面、土が乾いているかどうかはめくらないと分かりにくくなりますし、土とチップの間に虫が湧く場合があります。
Q23.
植物の冬越しにマルチングや腐葉土を使うとどんな効果が期待できますか?
A.
土の表面をマルチングや腐葉土で覆うと、腐葉土と葉と葉の間やマルチングのチップ同士の間に空気があることによって鉢土の保温効果が期待できます。
Q24.
ビニタイの売り場はどこですか?
値段はいくらぐらいですか?
A.
ホームセンターの園芸コーナーや農業資材関係のコーナーで販売されていることが多いです。
値段は長さや材質、メーカーなどによって異なります。
ホームセンターや楽天で購入したものですが、私はこういったものを使っています。
Q25.
カッター付きのビニタイはありますか?
A.
はい。私もカッター付きのものを使っています。
楽天などのネットショップでで販売されています。
Q26.
ビニタイの止め方を教えてください。
A.
一般的には「八の字型」という止め方があります。
私はこの方法はしたことがありませんが、特に育てる上で問題なかったので下記のように自己流で止めています。
Q28.
ビニタイは洋ランや誘引にも使えますか?
A.
はい。例えばグリーンカーテンとして育てている植物のツルを固定したり、茎が長い洋ランなどを固定するためにもビニタイは使用できます。
Q29.
ビニタイは再利用できますか?
A.
はい。再利用した方が経済的なので、私も再利用できるものは再利用しています。
しかし、私が過去に使用していたもので表面の材質がゴム製のものは真夏の暑さで劣化し、その年のうちにボロボロと取れて中の針金がむき出しになって捨てたことがあります。
また、中の針金は金属なので雨や水やりの水分に触れることにより錆びる場合があります。
そういったものを除いては再利用しています。
Q30.
剪定バサミをホームセンターで買う場合、値段はどれぐらいですか?
A.
剪定バサミはホームセンターや金物店などで販売されています。
私も近くのホームセンターで購入したものを使用しています。
値段は安いのものであれば1500円ぐらいのもありましたし、高いものだと5000円ぐらいするものもありましたので、品質やサイズなどによって異なります。
これは私の場合だけかもしれませんが、2000円ぐらいしたものよりも3000円ぐらいのものの方が水に弱かったのか、洗うとすぐに錆びてしまいました。
なので、値段だけでなく材質もチェックした方が良いと思います。
Q31.
剪定バサミと普通のハサミの違いは何ですか?
A.
剪定バサミは植物の茎や枝を切るためのものなので、普通のハサミと比べると枝を切りやすくなっています。
逆に、工作などで紙を切ったりする普通のハサミで枝や茎を切ろうとすると、なかなか切れなかったり、刃が傷む場合がありますのでおススメできません。
茎や枝を切ると樹液が多少なりとも枝に付きますので、剪定バサミは樹液によって刃が劣化しにくくするための加工を施しているかもしれません。
Q32.
剪定バサミを水洗いしてもいいですか?
A.
個人的には水洗いしていいと思います。
正しい洗い方や手入れとは違うかもしれませんが、参考までに、下記の私の洗い方を紹介します。
食器洗い用の洗剤を付けたスポンジで刃も持ち手の部分もしっかりゴシゴシこすって洗い、洗い終わった後は水をタオルで拭いて部屋で1日乾燥させてから片付けています。
洗い終わった後、水をすぐ拭かないと別のメーカーの剪定バサミを使っている時に刃が錆びてしまったことがあるので、拭ける部分はすぐに拭いています。
Q33.
剪定バサミとノコギリはどちらがいいですか?
A.
剪定をするには剪定バサミは必要だと思いますが、ノコギリまで必要かどうかは切る木の枝の太さによって変わると思います。
剪定バサミで対応できるものであれば、ノコギリは不要でしょうし、剪定バサミだけでは対応できそうにない太い枝がある場合はノコギリも必要でしょう。
Q34.
剪定バサミを草刈りに使ってもいいですか?
A.
草刈りする場所が狭いのであれば、草刈りに剪定バサミを使うのも一つの方法だと思います。
広い場合に剪定バサミを使うのは非効率ですし、手が筋肉痛になったり疲れてくるのでおススメではありません。
Q35.
剪定バサミを筋肉痛になる場合がありますか?
A.
はい。私も長時間使っていると特に親指や人差し指が筋肉痛になるときがあります。
剪定中に適宜休憩を挟んだり、可能であれば数日に分けて剪定すると良いでしょう。
Q36.
剪定バサミにアルコール消毒は必要ですか?
A.
本来はした方が望ましいのかもしれませんが、詳しくは知りません。
個人的には剪定バサミにアルコール消毒はしたことがありませんが、特に問題なく使えています。
Q37.
剪定した切り口に塗る薬は何ですか?
A.
主に、切り口から雑菌が入るのを防ぐ効果が期待できる癒合材や殺菌剤などです。
しかし、私はそういったものを使ったことがありません。
Q38.
剪定にカッターナイフを使ってもいいですか?
A.
カッターは工作用であり、枝の剪定用ではないので刃が樹液で傷んだり、刃こぼれしたり、刃が割れるかもしれません。
なので、剪定にカッターを使うのはおススメしません。
Q39.
剪定は斜め切りにした方がいいですか?
真横に切ってもいいですか?
A..
園芸書によっては、真横でなく斜めに切った方が良いと書かれている場合もあります。
真横だと、切り口に水が溜まりそこから雑菌が中に入って、植物が腐ったり病気になったりする場合があるというのが理由だそうです。。
しかし、個人的にはどちらでも良いと感じています。
私は真横に切っていますが、それが原因で植物が病気になったり枯れたりしたことはないからです。
病害虫が付きやすい植物の場合は斜めの方が良いかもしれません。
Q40.
剪定後に切り口の処理は必要ですか?
A.
剪定業者の方や果樹農家などの方であれば、切り口に殺菌剤や癒合剤などを塗っている方もいるでしょう。
しかし、趣味で園芸を楽しんでいる個人の方であれば、よほど大きな切り口でない限りそこまで気にして塗る必要はないと私は考えています。
Q41.
木を剪定する時期はいつ頃がいいですか?
A.
剪定する時期はその木によって変わるので一概には言えません。
私の所はクロガネモチノキ、モッコク、サザンカがありますが、業者の方にいつも真冬に剪定して頂いています。
また、畑で育てているイチジク、グミ、クワ、プルーン、ビワ、フェイジョアなどもすべて冬に剪定しています。
Q42.
剪定の時期を間違えるとどうなりますか?
A.
適期でない時期に剪定すると、切り口から養分を含んだ樹液がいっぱい流れて木が枯れてしまう場合があるので適期まで待った方が良いです。
Q43.
剪定する時に内芽と外芽、どちらで切れば良いですか?
A.
その人の剪定する人目的によって変わってきます。
例えば、木のサイズを大きくしたり、花や実の数を増やしたいのであれば外芽、逆に大きくしたくないのであれば内芽を残して切ります。
Q44.
剪定で強く切るとどうなりますか?
A.
「強く切る」というのは、「枝を短く残す」という意味です。
その分、残った枝にある芽が勢いよく生えやすくなります。
Q45.
剪定に必要なものは何ですか?
A.
剪定バサミ、軍手、幹が太い木があるのであればノコギリ、木が高く脚立などに上らないとできない場合は必要に応じてヘルメット、脚立などが必要です。
Q46.
剪定する時に軍手は必要ですか?
A.
軍手はしておいた方が良いです。
切った枝で手を怪我したり、トゲがある枝だと手に刺さったり、切り口から出る樹液が手に付いたら手が痒くなったりかぶれる場合があるからです。
Q47.
剪定で不要な枝はどんな枝ですか?
A.
不要な枝というのは基本的に多くの木で共通しています。
ひこばえ、交差枝、かんぬき枝、車枝、枯れた枝、勢いが弱い枝、逆に木全体の中で一本だけ勢いが良い枝などです。
Q48.
剪定した枝を放置してもいいですか?
A.
剪定した枝を放置しておくと見た目的に不潔ですし、枝や葉が腐ってくると虫が湧いたりするかもしれません。
また、枝を他の植物の近くに放置しておくと病害虫の原因になるかもしれませんので、その都度早く捨てた方が良いです
Q49.
剪定は何のために必要ですか?
A.
剪定をする目的には下記のようなものがあります。
・不要な枝を剪定して樹形を良くしたり、花や実が付きやすくするため
・風通しを良くして病害虫防止のため
・木の若返りを促進するため
Q50.
剪定と除草の違いは何ですか?
A.
一般的に剪定は「木の枝を切る」、除草は「除草剤などの薬剤で草を枯らす」とか「草を抜く」というイメージがあると思います。
切ったり取ったりするものの対象が木か、草かという違いだと思います。
Q51.
庭木の伐採や剪定はどこに依頼するのが良いでしょうか?
A.
個人的に思いつくのは植木屋さん、便利屋さん、お住まいの地域を担当しているシルバー人材などです。
Q52.
樹木の剪定を業者さんに依頼すると、値段や平均価格はどれぐらいしますか?
A.
剪定の相場とか平均的な価格は地域や業者さん、木の本数などによって変わってきますので一概には言えません。
参考までに私の例を挙げますと、毎年剪定してもらっている木は3本で、8000円です。
切った枝の処分費も含めると10000円です。
Q53.
業者さんに剪定してもらった場合、切った木の処分費はどれぐらいしますか?
A.
処分費は剪定の作業費とは別の所もありますし、含まれている所もあると思います。
業者さんによって変わると思います。
参考までに、私が依頼させて頂いている業者さんの所は、枝の処分も頼むと処分費はいつも2000円ぐらいです。
もちろん、処分費も業者さんによって異なります。
Q54.
剪定した木の枝を自分で捨てる場合の捨て方について教えてください。
A.
私の場合は、自治体指定の燃えるごみの袋に入れて、燃えるゴミの日に出しています。
長い枝は適宜剪定バサミやノコギリなどで切って入れています。
しかし、例えば「枝を紐などで束ねること」など、お住まいの地域独自の分別ルールがある所もあるかもしれません。
自治体によってごみの分別ルールは異なる場合がありますので、確認した上で分別ルールに沿って捨ててください。